当店はグランディス・オオクワガタを中心に扱っているWeb Shopです。

世界最大級のオオクワガタの特性に合わせ、それに見合う産卵材、マット、菌糸ビン、菌床ブロック、添加剤等をご用意しています。
飼育用品
成虫飼育
埋込みマット

飼育用マット
飼育用ゼリー

メスの産卵
産卵用カワラ材
埋込みマット
飼育用マット
飼育用ゼリー

幼虫飼育
菌糸ビン各種
Grand-Grow
(グロー)

PP1100cc
PET1400cc
PET2300cc

Grand-Grow
(グロー・コース)

PP1100cc
PET1400cc
PET2300cc

Grand-Gt

(ブルー)
PP1100cc
PET1400cc
PET2300cc

菌床ブロック
Grand-Bank
(バンク)
Grand-Gt
(ブルー)
Grand-Gt
(レッド)
Grand-Master
(マスター)


大型外国産オオクワガタの中で、野外ギネスが90mmを超える世界最大のオオクワガタです。

あなたも90mm超えを目差し、飼育にチャレンジしてみませんか!
グランディスオオクワガタの飼育と解説

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「グランディスオオクワガタの一般飼育」

成虫の飼育に関してはそれほど難しいことも無く、飼育方法や飼育セットは国産オオクワガタのものと殆ど変わらないように思います。


飼育例

飼育用品

飼育用品は@餌用ゼリーA皿木BマットC〜E飼育ケース(最近ではコバエシャッターを使用すると便利です)を使用しています。この内、Dの飼育ケース(小)はメス用として使用しています。
グランディスオオクワガタと国産オオクワガタの飼育方法で大きく違う点があります。それは、ペアでの飼育が難しいことです。オスの持つ気性には個体差や季節的な要因もあり、すべてがそうだとは一概に言えないのですが、往々にしてペアで飼育した場合、オスがメスを噛み傷つけることや、時には噛み殺す事さえあります。
そのため成虫の飼育は飼育ケースに1頭ずつ分けて行います。この点に関しては、国産オオクワガタとはかなりの相違があると思われますので注意してほしいと思います。
飼育時の温度管理については、外国産と言うこともあり気を付けた方が良いと思います。
私は北海道に在住していますが、こちらでは冬季の温度管理が特に大切になります。冬季の場合、一般的には専用の温室を用意するなどして越冬させますが、私の所では常時暖房状態ですので、成虫の飼育場所は寒くとも15℃前後となっています。
外国産のグランディスですから極端な低温は避けた方が良いと思いますし、冬季の快適温度は人にとってもグランディスにとっても一緒だと思っています。
夏季の温度管理は暑くとも30℃前後となるように設定しています。原産国での生息地は比較的涼しい高地ですから暑さには案外弱く、本州以南の地ではエアコンによる温度管理は必用かと思っています。

「グランディスのペアリング」


ペアリング

グランディスをはじめて飼育しペアリングを行う場合には、ハンドペアリングが良いと思います。私の経験談ですが、実際にはじめてオスとメスを飼育ケースへ一緒に入れ、ペアリングを試みさせた時のことです。何が気に入らないのかオスはメスをしきりに噛もうとしていましたので、慌ててメスを取出した経験があります。
現在では、個体の持つ気性を判断しながらオスとメスのペアによる飼育を数日行うことで済ませていますが、気性の荒いオスにはやはりハンドペアリングを行っています。私が現在行わせているハンドペアリングの方法は、コンテナボックスのフタに餌用皿木を逆さに置き、そこにオスとメスを放つことでペアがすぐに出会える方法を行っています。
オスと出会った成熟したメスは交尾を受け入れる時期になりますと、同種のメスと認識させる行為と思われる、前羽と腹部の間をフカフカと上下させる行動をとります。一種のフェロモンを出している様にも見てとれますが、この行動をメスが行うと交尾が可能なオスは刺激されるようで交尾の体勢に入りだすようです。
交尾を確認し終えましたらまた別々の飼育ケースへ戻しますが、ハンドペアリングはメスがいやがらないかぎり日を変えて2〜3回行います。国産のクワガタを自然界で観察していますと何度となく交尾を繰り返しています。このことから判るようにハンドペアリングも出来ることなら数多く行わせた方が産卵も確実になります。
ハンドペアリングの際でもメスが交尾を受け入れない場合があります。また、これとは逆にオスが受け入れない場合もあります。いずれの場合も、メスがオスに噛まれる確率が高くなりますので、このような場合は諦め日を改めて行っています。
ペアリングは一般的にサクラが咲く頃からが良いと思いますが、交尾可能な成熟したメスやオスでも季節、室温などが大きな要素となっていますので注意が必用です。

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「グランディスの産卵」


交尾が確認できたメスは、およそ1ヶ月間は一般飼育用のケースでタンパク源の多い餌を与えながら飼育します。すぐに産卵用の飼育ケースには移しません。1ヶ月の間、メスの体内で受精卵が作られるるのを待つわけです。
産卵前のおよそ1ヶ月間は体内で受精卵が作られている期間です。この時のメスには負荷が加わることも十分想像されますので、すぐに産卵用の飼育ケースに移すことは避けたいところです。
すぐに産卵用の飼育ケースに移した場合、産卵痕はあるものの卵が入っていない、無精卵あるいは未成熟卵となり孵化しない、などの場合があります。
ただし、天然個体のメスを購入した場合は、すでに交尾を済ませ抱卵している場合も多いことからすぐに産卵用飼育ケースへ入れています。
※天然個体の多くは秋季に日本へ入ってきています。産卵セットへ投入する時期が遅くなると、気温等の関係で産卵しない個体も多く現れます。このような個体は、翌年の春まで寝かせて、サクラの咲く頃から産卵セットへ移すと良いでしょう。
産卵用飼育ケースには以下の物品、資材を使用していましたので簡単にご紹介致します。 .


産卵用飼育用品

@産卵木
以前は一般的なコナラ材の柔らかめの物を半日ほど水に浸し、厚く敷いた新聞紙の上に半日から一日ほど置き、水切りした後に皮を剥いで使っていましたが、現在は販売している植菌カワラ材のみとなっています。
一般的な産卵木に関しては産卵に適した柔らかめの物であれば、細い物から太い物まで普通に産卵します。コナラ以外でも色々な材に産卵しますが、クヌギとコナラを比較した場合は、コナラの方が若干産卵しやすい傾向にあります。
シイタケのホダ木は価格が安い面や購入が容易な点からは十分だと思いますが、メスにも個体差があり産卵しにくいメスはなかなか産みません。産卵に癖を持つ個体でも、植菌カワラ材を使用するとスムーズに産卵行動に入る場合があります。
また、一本の産卵木から採れる幼虫の数は植菌カワラ材が勝ります。飼育に掛かる手間や、一般材の場合はある程度の本数を用意しなければなりませんので、それらのことを考えると植菌カワラ材の方が間違いが少なく、尚且つ安く済む場合もあると思っています。
特に産卵行動をなかなかとらない天然個体の場合は、体力を消耗してしまうことも多々ありますので、よりスムーズに産卵させる為に優先し使用しています。
※植菌材にはカワラ材の他に、レイシ材(マンネンタケ)、オオヒラタケ材などがあります。この3種類を産卵に使用し比較してきましたが、カワラ材が一番優れている結果となっています。ただし、どのような材にも言えることですが、硬くもなく柔らかくもなく、程よく腐朽した材であれば問題はありません。尚、産卵木のマットへの埋込みは7割ほどにしています。
A産卵用飼育ケース
産卵には主にコンテナボックスを使用しています。サイズはQBOX40、あるいは中プラケースで充分です。この産卵用飼育ケースに産卵木を横置きに2〜3本セットしています。産卵木のセットはケースの大きさによって本数が変わりますし、縦置きでも良いと思います。
Bマット
私は販売しているナラ材のホダ木を粉砕した埋込みマットを使用しています。産卵用の専用マットも市販されていますので、それらでも良いと思います。
その他では、餌にはタンパク源の多いものを与えています。以前は、餌用ゼリーにプロティンを少量振りかけたもの、ヨーグルトや熟したバナナと高タンパク餌用ゼリーを混ぜたものなどを与えていましたが、現在は乳タンパクなどの成虫が必要な栄養素から成る、当店のゼリーのみとなっています。(産卵時もこのゼリーのみで通しています) 


産卵セットの様子

産卵用飼育ケースにメスを入れますと、マットの中に潜っていったり産卵木の下にかくれたりしていますが、数日間マットを出たり入ったりして坑道が作られていきます。この時メスは産卵環境を確かめているのではと思っていましたが、この準備がある程度整うと産卵木を齧りはじめます。
メスも個体により産卵のタイプは色々とあるようで、産卵材を齧り初めてもすぐに産卵しない場合もあります。一般的には、産卵木に坑道を掘り始めてから産卵痕が多く確認されています。産卵は、坑道の側壁、産卵木側面、産卵木切口などに確認され、国産オオクワガタの産卵形態と殆ど変わらないと思います。ただし、国産オオクワガタに比べ産卵数は少ないです。
また、産卵は短期集中型ではなく長期に渡り繰り返し行いますので、ある程度産卵が確認された産卵木は産卵木収納用ケースに隔離します。替わりに新しい産卵木を入れておきますとまた産卵をしはじめます。
グランディスは産卵数が多くは無くあまり産卵しないと言われていますが、このような産卵形態も“あまり産卵しない”グランディスに結びついているのではと考えています。
メスは与えられた産卵環境(温度、湿度、飼育ケースの大きさなど)を産卵に不向きと本能的に判断した場合、産卵行動をとらない場合があります。特に天然個体はこの傾向が強く、すんなり産卵しない場合が度々あります。
そのようなこともありますので、はじめて飼育される方はブリードされた個体(F1やF2)からチャレンジされることをお薦めしたいと思います。
産卵が終了したメスは飼育用のケースに移しますが、この時高タンパクな餌を与え体力の回復をはかってやることが望ましいと思います。

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「グランディスの菌床ビンによる幼虫飼育」


割出し用資材・器具

幼虫の割出し

産卵木収納用ケースに隔離した産卵木は、3週間ほど経ってから幼虫の割出しに掛かります。産卵木の割出しには@ピルケース(幼虫、卵用)AマイナスドライバーBピンセットC幼虫投入用の菌床ビンやプリンカップなどを用意してから行います。
産卵木から幼虫を割出しす時の注意点としては、慎重にゆっくりと時間を掛けて産卵木を削ることだと思います。急いで行った場合などには幼虫を潰してしまう確率も高まります。私の場合はマイナスドライバーを使用して材を削っていましたが、今でも稀に幼虫を潰してしまうことがあります。産卵木からの割出しは”慎重にゆっくりと時間”を掛けてが鉄則だと思っています。


初齢幼虫の投入

割出した幼虫は直接菌床ビンヘ入れていますが、一般的には初齢幼虫投入用の菌床に入れると良いと思います。初齢幼虫用の菌床は昆虫ショップや通販などで市販されているプリンカップ(約200cc)に入った菌床を用意するのが一般的です。
産卵木の隔離期間が足りない場合などには、卵や生まれたばかりの幼虫が出てくることがありますので、そうならない為にも充分な期間(約1ヶ月)を置いてから割出しを行うことが必用です。
幼虫投入用のプリンカップ菌床に初齢幼虫を投入し、ある程度(2〜3週間ほど)経過しましたら菌床ビンヘと入れ替えますが、この時プリンカップ菌床より取出した幼虫は2齢幼虫へと加齢している場合もあります。
入替え用の菌床ビンの容量ですが、私の場合1本目は850cc〜2000ccに入れています。菌床ビンは各メーカーより色々と市販されていますのでそれらを購入することが一般的ですが、菌床ブロックを購入し作ることも出来ます。
初齢〜2齢幼虫を菌床ビンに投入し終えて3ヶ月間ほどはそのままです。この時期気を付けている点は設定温度ですが、私の場合夏場は最高でも28℃以下に設定し、冬場は17〜20℃前後を基準としています。
※現在の設定温度は四季を通じて20〜25℃ほどとなっています。
飼育全般を通して温度計は必需品ですが、設定温度は菌床の劣化と幼虫の成長を考慮して設定しています。
ビンの容量にもよりますが、1本目の菌床ビンへ幼虫を投入し3〜4ヶ月が経過し、食痕が目立つようになりましたら、いよいよビン交換の時期になります。食痕がビン全体の1/2〜2/3ほどに達しているかを目安としビン交換の実施を決めていますが、この時点でほとんどのオスは菌床を1/2以上食べています。


菌床ビンの3齢幼虫

ただし、例外もあります。幼虫投入後3ヶ月ほど経過したにもかかわらずビン表面に殆ど食痕が表れない場合もあります。この様なケースは幼虫が死亡している場合やメスの幼虫に表れやすいのですが、極稀に大型のオス幼虫の場合もあります。
いずれにしましても菌床の劣化を考慮し、3〜4ヶ月が経過した段階でビン交換をすることが一般的かと思いますが、食欲旺盛な個体などは交換時期にとらわれず、適時に菌床ビンの交換を行っています。
菌床ビンの交換は、新しい菌床ビン、はかり、幼虫取出し用のステンレス製薬さじ等を手元に用意してから行っています。幼虫の取出し作業は菌床の表面を少しずつ慎重に取除き行います。急いで無理に掘り出すと幼虫を傷つける場合が有りますので注意が必要です。
古い菌床ビンから取出した幼虫は、はかりで体重を測定することで管理が行いやすくなります。測定し終わった幼虫は新しい菌床ビンに入れ替えますが、この時幼虫が入るほどの穴を菌床に開けておき、そこにセットしますと幼虫が菌床に潜りやすくなります。


3齢幼虫の投入

新しい菌床ビンの容量は、大型のオス用には1.5L〜2.0Lのもの、中小型のオス用と大型メス用に1.0〜1.5Lほどのもの、中小型のメス用に0.85〜1.0Lほどのものを目安にすると良いのではと思います。グランディスは大型種ですからそれ相応の飼育容器を使用されることをお薦めします。
羽化までに必用な菌床ビンの本数ですが、ビンのサイズ、幼虫のサイズ、菌床の日持ち具合、飼育温度などにより一概には言えないのですが、概ねオスの場合で3本ほど、メスの場合で2〜3本ほどを目安にされると良いと思います。

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「グランディスの羽化」

3齢幼虫を菌床ビンに投入しある程度の期間が過ぎますと、幼虫が落ち着きだし、じっと一箇所に留まり、蛹になる準備が開始されます。このとき幼虫は糞を蛹室の壁に塗り始めますが、この時期の菌床の劣化には注意が必要です。
劣化しすぎると蛹室を作れない、作っても壊れてしまう、羽化不全につながるなどの場合が考えられますから、そのような場合は蛹化の前に取替えます。蛹化時、羽化時にかけては特にデリケートな状態となりますので、極力ショックや振動などを与えないことが望ましいと思いますが、菌床の劣化が進んでから蛹になってしまった場合は、人工蛹室へ移し羽化させると良いと思います。


蛹の様子

蛹になっておよそ1ヶ月ほどかけて成虫へと羽化しますが、飼育温度、サイズ、性別などによって若干は違ってきます。成虫へと羽化しましたらその後約1ヶ月間はそのまま放置することが良いと思います。
ですが、これは蛹室をビン表面の見える位置に作り、羽化が確認できた場合の話しとなります。見える位置に蛹室が確認できない、特に大型ビンを使用した場合は尚更この傾向は強まります。
そこで、羽化までにかかる日数をおおまかにでも把握し目安とすることで、菌床より成虫を取出す時期を設定することを行っています。当然ですが、季節、飼育温度、個体の持つ資質やサイズなどによりこの日数は変わってきます。
ですから、あくまでも目安くらいに考えて行うことが良いと思います。これまでの結果では初齢で割出した個体で、オスの場合は羽化まで9〜10ヶ月ほど、メスの場合で7ヶ月ほどの期間を要しています。


羽化したオス

新成虫はオス、メス共にサイズや個体差により成熟期間が違いますが、早いものではオスは概ね6〜7ヶ月ほど、メスは5ヶ月ほどで生殖が可能となります。ですが、特に大型の個体は成熟までの期間も長くかかるようですから、一般的には一冬寝かせ1年ほど経った個体を累代飼育に使用するのが望ましいと思います。

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記事自体が古くなってきましたので、時々改訂して行ければと思います。




も合わせてご覧ください。

ご参考
BE-KUWA48号に飼育等に関する記事を寄稿しており
ますので興味がある方は購入してみてください。

2015年 BE-KUWA 飼育ギネスを獲得しました。
BE-KUWA57号に飼育ギネスに関する記事を寄稿しており
ますので興味がある方は購入してみてください。