菌糸ビン各種
Grand-Grow
(グロー)
PP1100cc
PET1400cc
PET2300cc

Grand-Grow
(グロー・コース)
PP1100cc
PET1400cc
PET2300cc

Grand-Gt
(ブルー)
PP1100cc
PET1400cc
PET2300cc



グランディス専用菌糸ビンについて、当店の考え方。

大型個体の作出において、血統は重要であると思います。
ですが、飼育において個体をより大きくする為には、血統にばかり頼っている様では難しいようにも感じます。

大型個体の作出には、菌糸ビンの特性も重要な要素の一つであると考えます。特にギネス級の素質を持った個体が出現した時などは尚の事です。

せっかく大きく成れる素質を持った幼虫も、グランディスに合わない菌糸ビンでは思うように大きくならない、なれない様に感じます。これほど"惜しい"ことはありませんし、折角のチャンスを逃すことは"もったいない"とも思います。

グランディスオオクワガタ 56g幼虫 菌糸ビンや菌床ブロックの価格に関しては、安いに超した事はありません。価格が安く、羽化してくる成虫が大きいのであれば、言う事は無いと思います。

とは言うものの、製造原価がある以上どうしても販売する価格帯は限られたものになってきます。

オガの種類と粒度や鮮度、添加剤、菌床の水分量、菌種や種菌メーカー、そして詰め方と、ひとつの菌糸ビンがどのような要素から成り立っているのかも、重要な部分ではないでしょうか。

価格の安い菌糸ビンについては、これは機械詰めが殆どかと思います。以前は私も使用していたことがありましたが、グランディスの飼育にはあまり向かない様に思います。

理由の一つは菌床の日持ちです。機械詰めの菌糸ビンは一次発菌ですので、菌床ブロックと同じと考えても良いと思います。菌床ブロックを崩すと判りますが、決して硬く詰まっている訳ではありません。

価格の安い菌糸ビンはオガの空隙が大きいのです。最近はオガの詰めをよくする振動装置付の機械もありますが、手詰めの菌糸ビンと比較するとまだまだと言った状態です。

機械詰めの菌糸ビンは、腐朽が一度進みだすと菌床の劣化が激しく、特にキノコが発生するオオヒラタケ系のビンは、菌床の上部からしぼみ出して、がっくりと天端が落ち込みます。

容量が結構ある菌糸ビンでも、機械詰めの物もあると承知しています。このような菌糸ビンでは羽化まで上手く持っていけません(往々にして暴れます)ので、グランディスの大型化には不向きであると思います。

また、菌床が早く劣化する菌糸ビンは、必然的にビン交換を行う回数が増えてしまいます。グランディスの幼虫はとても神経質なところがあり、ビン交換時のショックでかなり縮みます。その時のショックで蛹化スイッチが入ってしまうことも間々あります。あるいは、菌床の劣化が引き金となり、早く蛹化する個体もある様にも感じます。

大型個体の作出上、見逃せない重要なポイントの一つとして、毎年大型を作出されているブリーダー様に共通している点は、菌床ブロックをご自身で崩し詰めた二次発菌の菌糸ビン、あるいは手詰めの市販品を数多く使用されている点です。

※端的な話ですが、菌床ブロックに直接幼虫を入れて飼育を行われた方であれば、上に列記した点は良く判ると思います。


グランディスの大型個体作出飼育については、結構長いこと行っていましたが、硬く詰められた手詰めの二次発菌品の使用、それもなるべく容量の大きいものがベストであると、経験則より考察しています。これは羽化までの菌糸ビンに関しても同様です。(容量と菌床の劣化は密接に関係し、大容量の手詰め菌糸ビンほど劣化は遅くなります)

手詰めの硬く詰められた二次発菌品は、手間が掛かる分コスト増となり、価格も高く成りがちで、量産もなかなか出来ません。ですが、日持ちに関しては機械詰めの一次発菌品とは比較にならない程であると思います。



「キノコの菌は生き物である」そのことを大前提として、当店では二次発菌の菌糸ビンの製造を行っています。手詰めの二次発菌品は一次発菌品と違い一度菌床ブロックを細かくし、その後容器に詰めて出来上がります。

この作業は菌床ブロックのオガが空気にさらされることを意味しています。言うまでも無いことですが、空気中にはカビの胞子などの雑菌が存在しています。二次発菌の菌糸ビンは一次発菌のものとは違い、ある意味で一度過酷な状況にオガが置かれます。当然のことながら菌糸の活性が弱ければ雑菌等が進入、繁殖し青カビが発生しますが、菌糸の活性が強い場合は雑菌は駆逐されます。(その為、当店では二次発菌時の菌の活性は、一次初菌時より強いと考察しています)

もっとも一次発菌時にしろ二次発菌時にしろ、製造する環境が重要であることに変わりはありません。特に夏季の高温時などは典型的な部類で、菌の活性が弱い上に、劣悪な環境下であればカビにやられることがあります。

前記しました、オガの種類と粒度や鮮度、添加剤、菌種、水分量そして詰め方。それらを考慮しつつ、生き物であるキノコ菌の特性を理解、把握したうえで製造することが、 二次発菌の菌糸ビンには欠かせない要素であると判断しています。

ギネス級の素質を持った幼虫は、毎年どこかで出現しているのかも知れませんが、飼育要点の一つである菌糸ビンのチョイスが問題となり、その素質を開花させることが出来ずに終わってしまう。そんなことが実際に起こっているのかも知れません。


グランディスオオクワガタ 54g幼虫 ◎グランディスの飼育は難しい。

もう一つ、グランディスの飼育においては、種の持つ特性を、特に幼虫期間のそれを理解しなければ難しいと考えます。

一つの例として、国産オオクワガタの飼育や、飼育下では大型のオオクワガタである、アンタエウスの飼育とは違う側面を持っている様に感じます。

上記2種のオオクワガタと同様の飼育を行っても、グランディスのギネス飼育は難しいと感じます。

グランディスの幼虫は、3齢時に急激に大きくなる特性を持っています。また、これだけ大きな種にもかかわらず、短期間の内に蛹化する傾向が強く見られます。

85mm以上の個体でさえ、初齢割り出し後8〜9ヶ月での蛹化も珍しくはありません。飼育温度を低く抑えても蛹化する時は蛹化しますし、幼虫が特段に大きくなる訳でもありません。

このような特性を持つが故、グランディスのギネス飼育をより困難なものにさせている様に感じますが、幼虫の持つ性質を把握した上で製造される、飼育に最適な菌糸ビンを選択することも、大型個体の作出においては重要であると考察しています。


当店販売・製造の菌床ブロック・菌糸ビン Grandシリーズを使用し
2015年 BE-KUWA 飼育ギネス(☆6評価)を獲得しています。