グランディスオオクワガタのGrand−G
菌床ブロック Grandシリーズ

グランディスオオクワガタ 95mm 作出菌糸

Grand-Bank
(バンク)
Grand-Gt
(ブルー)
Grand-Gt
(レッド)
Grand-Master
(マスター)
実績のある
KBファーム社製
当店が道南のキノコ工場へ製造委託している製品です
原料は北海道産ブナ100%、安心してお使いいただけます
Grand-Bank

飼育情報、商品宣伝等など、不定期更新の「ひとり言」。
お暇な時にでもどうぞ。
2024.4.26

菌糸ビンの交換を行ったインドグランディス Garda血統の幼虫です。

※幼虫画像は上のバナーをクリックすると御覧いただけます。

2本目のGrand-Master 菌糸ビンから、3本目のGrand-Master 菌糸ビンへ幼虫を移行させた際に撮影したものです。

※1本目の飼育菌糸はいつものようにGrand-Grow 菌糸カップを使用しています。

この体重がピークであると感じられますが良い具合に育っていました。ビン交換後は暴れが見えていて思うようには行きませんが、まずは無事に蛹化し羽化して欲しいところです。

The Battle of Evermore (限りなき戦い)

超大型個体の誕生を目指す飼育において常に感じていることです。


2024.4.17

種♀について

一般的には大きさ重視であると思いますが、大きい個体だから大きくなる血を継承しているとか、大きい個体は大きい卵を産むとか、そんな意見が多い様に思われます。

ですが、実際にはその血統の最大個体から、次世代にそれを追い抜くような個体が誕生した例の方が少ないと言えます。

顕著な例としては、飼育レコード個体となった最大の♂と、同腹血統の最大♀を掛け合わせる。その結果、また飼育レコード個体が誕生するかと言えば、そんなことは稀であると言う事です。

難しい種♀の選定ですが、毎年行っているポイントを少し記します。 体長と羽化までの期間等、それ以外のことで着目する点は腹部となります。

個体を側面から見て丁度前翅の先(尻)に近い部分が、累代を重ねると膨れて来やすくなりますが、まずはこのような個体は殆ど選びません。 また、この様な個体の販売も行っておりません。(販売している個体は当店が許容できる範囲の個体となっています)

その理由は、この部分が膨れている個体を種♀とした場合、生まれてきた幼虫が成虫となった際に体幅に取られがちな印象が強いからです。太い個体を誕生させる場合は別ですが、体長を重視する為、極力このような♀は避けています。

♀のコンディションも重要なところであると考えています。産卵までに何を喰わすかも含めてですが、この辺のところもです。

♀の選定は実際のところ大勢に及ぼす影響はそれほど無いと感じられるほど難しく思われ Dazed and Confused 状態です。

種♀の見立てだけで結果が判るのであればこれ以上楽なことはありませんが、そんな魔法の様なことはまずあり得ません。

今現在、超大型個体の飼育に関しては、それぞれの要点はあるにせよ♂と♀の相性(血の組合せ)で、そこが一番重要なところであると感じています。


2024.4.3

躰が固まりましたのでYeak95.1血統個体の体長測定を行いました。

2023年飼育のミャンマー産90mmUPとして第2号となる個体です。

飼育方法はいつものとおりGrand-Grow 菌糸カップからGrand-Master 菌糸ビンへと移行する菌種変更リレー飼育によるものですが、この個体は2本目以降の菌糸ビンはPET1400を使用しています。

ちなみにGrand-Master のオガの粒度は現在販売している菌床ブロックと同じものを使用しています。

まずは今現在飼育している個体達から Moby Dick の出現を願い、楽しみにしている自分が居ます。


2024.3.28

本日より販売を開始しました。


2024.3.22

天候と気温次第ですが月末の販売を予定しています。

販売はインド産とミャンマー産のみでメインはインド産Garda94.1血統ペア、ミャンマー産はYeak95.1血統とYeak94.5血統の新成虫を数ペア販売する予定です。

いずれも93.5mm以上の個体を種♂とした超大型血統の販売となります。


2024.3.13

You Shook Me

暴れが見えましたので 2024.1.16 に紹介していた画像の個体のビン交換を行ったのですが48g台まで減量していました。

およそ15gほどの減量はグランディス飼育においてはよくあることなのですが、それでもショックであることには変わりはありません。

この辺が本当に難しいのですよグランディスは。

こんなことがあるから幼虫体重から羽化体長を予想することが出来にくいのです。
安易な羽化体長予測などは無に帰されますから。

一昔前、グランディスのこの現象を見て「風船クワガタ」と呼称した御仁が居りましたがこれは言いえて妙、本質をとらえていると今でも思っています。


2024.3.6

手元に用意して置く菌糸ビンの容量について (当店市販ビン対応)

Physical Graffiti

1本目のGrand-Grow 菌糸カップ を交換する際、手元にどの容量の菌糸ビンを何本用意して置けば良いのか、この点は飼育者の悩みどころであると感じます。

この件については以前からご質問をいただいておりましたので、ある程度の目安となるようなことを記したいと思います。

交換の時期が近くなりましたら、各菌糸カップをまめにチェックすると幼虫の頭部の大きさにより♂♀の性別判断が可能となります。

♂♀の判断が付きましたら、例えば♀の場合はGrand-Grow1100ccへ、♂の場合はGrand-Master 1400cc、あるいは2300ccへと振り分けます。

♀の場合は2本目の1100ccで羽化まで持っていけますが、♂の場合は2本目の菌糸ビンで羽化までこぎ着けることは難しいところです。

通常はあと一本は菌糸ビンを使用しなければならず、特に大型幼虫の場合は3本目へ交換することが殆どです。

3本目へ交換する際の目安としては、2本目へ交換した際の体重と頭幅、その後の餌の喰い方などを参考にし次回の菌糸ビンの容量を選択します。

ここまでは一般的なことですが幼虫の性別が判断できない場合も多々あります。特に大型の♀が対象となりますが、この様な場合は1400ccの菌糸ビンが手元にあると重宝します。

♂だった場合はそのまま使用できますし、♀だった場合は大型個体を狙うといった具合です。

後は予備ビンとして数本用意できれば最良で、何らかの不測の事態が起こった時に対処できます。尚、予備ビンは3〜5℃設定の冷蔵庫で保管すると長持ちし、次回の交換時にも使用できます。

飼育以外のことにも当てはまりますが「備えあれば憂いなし」といったところです。


2024.2.29
前 回 今 回

菌糸ビンの交換を行ったGarda血統の幼虫です。

※幼虫画像は上のバナーをクリックすると御覧いただけます。

2024.2.6に紹介していた幼虫と同様に更に成長をとげていました。

今回は暴れの兆候が見えたから交換を行った訳では無く、スケジュールに則ったビン交換の結果となります。

Grand-Master 2800ccへ移行したこの幼虫、この後も順調に成長してくれればと思います。

presence

この幼虫も半端ではありません。


2024.2.20

グランディス飼育についての感慨

Ten Years Gone

当店のインド産Garda血統、及びミャンマー産Yeak血統の構築には10年以上もの歳月を要しています。

DGGやDGMが国内に入ってきた当時は、生態等に不明な点が多くあり、飼育を行っても現在の様な大型個体を誕生させることはできませんでした。

大きくさせる事への追求は、資質を持つ血の選別と交配、組み合わせを繰り返すこと、またそれと共に最良の餌となる菌床ブロックと菌糸ビンの製造、オガと菌糸と添加剤の最良の組み合わせ、特に中に入れる添加剤の種類と量の追及も同時進行で行いました。

血と餌に関しましてはそれ相応の歳月を要しましたが、今では90mmUPの個体を毎年羽化させることが可能なレベルとなっています。

超大型個体の飼育には血と餌と言う基本的な部分以外にも欠かせない要素が存在します。その一つが飼育環境で温度をある程度一定に保てることが重要となります。

最後の一つは、永遠の課題でもあるビン交換のタイミングです。株式相場の格言である「まだはもうなり もうはまだなり」的なことが必ず付きまといます。

それは飼育者サイドから見ると餌がまだあると思う状況でも、幼虫が同じような感覚かと言えばまったく判らないからに他ありません。

幼虫が糞がこれだけ溜まったと感じれば、変態を促すホルモンの分泌が開始されるかも知れない、と思われる事象をこれまでに見ています。

幼虫によっては他とは異なる成長過程をたどる個体も出現しますので難しいとは感じますが、早め早めのビン交換が今では基本的な則となっています。

飼育には様々なファクターが存在します。それに対する一つ一つの対処の積み重ねがスキルとなり、スキル以外の要素(幸運)も相まって超大型個体は誕生するのではと思っています。


2024.2.6
前 回 今 回

インド産グランディス Garda血統の幼虫です。

※幼虫画像は上のバナーをクリックすると御覧いただけます。

前回の菌糸ビン交換時に御覧の体重でしたが今回は更に成長していました。

この幼虫、暴れの兆候が見えましたのでGrand-Master 2000ccへ交換したのですが交換後も若干暴れました。(現在は蛹室を作成しています)

後は無事に蛹化、羽化してくれればと、願ってはいましたが果たしてどうなることやら。

Heartbreaker

期待が持てる個体、その誕生までの飼育は毎回心臓に悪いです。


2024.1.31

Grand-Master の菌種の呼称について

当店ではGrand-Master の菌種を特殊ヒラタケ菌と呼称していますが、時折、この呼称についてのご質問がありますので少し記したいと思います。

菌種メーカーから販売されているキノコの種菌は、早生、中生、晩生のタイプがありますが、当店のGrand-Master に使用している種菌は晩生タイプのもです。

この晩生タイプのヒラタケ菌は秋から春先にかけてキノコが収穫できる菌で、当店で使用している種菌はヒラタケ何号(号数は開示しません)と呼ばれています。

この菌の特徴は20〜23℃ほどの温度帯ではキノコの発生が殆どない特殊な傾向を示したことから特殊ヒラタケ菌と呼称しています。ちなみに、普通のヒラタケ菌は20℃ほどでもキノコが発生し、特に早生の菌ではその傾向が強く見られます。

クワガタ飼育に用いられる菌種は一部(カワラタケ等)を除き殆どが食用菌を用いています。ヒラタケ系の菌糸ではカンタケ(寒茸)が普及していると思いますが、カンタケは呼称や商品名であり種類ではありません。

この事に関してはキノコ図鑑を見ると良く判ると思います。

余談ですが、菌種の区別についてはシイタケが一番多く、早生、中生、晩生で号数や記号を変えているメーカーもあるほどです。

追記
飼育レコードクラスの♀が誕生しました。
♀に関してはあまり興味が無かったことからこれまでは登録を行っていませんでしたが、気が向いたらエントリーしてみようかとも考えています。


2024.1.22

超大型個体の飼育に関し思うこと。

ここ数年の飼育について思うことを雑多ではありますが少し記します。

何事に対しても当てはまり思えることは、やはり『結果が全て』であると言う事です。

結果についてはデータを取っていれば数値として残り、そのデータを基に考察することで仮説を導き出す、そして導き出した仮説を実証するため次なる飼育に向け実行に移す。

ある一定の結果を得るまで、そこに至るまでに通ってきた道程、創意工夫や新たな発想、それらを持続させる忍耐力(モチベーションの低下等はあって当然、長い年月の中での持久力)は決して自分を裏切らないと感じます。

運といった不確定要素も作用しますが、これらの道程があればこその「結果」であると思い、更なる結論を導き出せないかと思考を重ねる。

How Many More Times  ・・・・・ 出来る限り何度でも。

1本目の菌糸ビンから50g程の幼虫が出現したとか、ピーク時の体重が70gを超えたとか、それらは理想的な事であり幼虫体重は重いに越したことはないのですが、兎にも角にも結果が伴わなければまったく意味を持ちません。

全てにおいて、至極シビアであると思っています。


2024.1.16

休日にビン交換を行ったインド産グランディス Garda血統の幼虫です。

※幼虫画像は上のバナーをクリックすると御覧いただけます。

1本目の飼育菌糸はGrand-Grow 菌糸カップ、2本目の飼育菌糸はGrand-Master を使用しています。

画像は3本目のGrand-Master 菌糸ビンへ幼虫を移行させた際に撮影したもので初齢割り出しより6ヶ月半が経過しています。

結構大きくなっていましたのでこの後の成長次第では面白い存在に成りそうです。

Misty Mountain Hop

ぼんやりとでも何かを掴めそうな、そんな感覚。
色々な事を試してきた今だからこそ、何かに手が届きそうな気がしています。


2024.1.13

飼育用品「カワラ材」(一般タイプ)。

手持ち在庫が少し貯まりましたので販売を再開しました。

完売次第販売は休止しますのでご了承ください。
現在、このサイズは多くは作れない状況となっています。


2024.1.9

年末年始の休みにビン交換を行ったGarda血統の幼虫です。

※幼虫画像は上のバナーをクリックすると御覧いただけます。

本個体は初齢割り出しより6ヶ月足らずで2000ccのGrand-Master 菌糸ビンを丁度良い具合に喰い上げました。

2024年、第一号の60gUP幼虫となりますのでこれからの成長に期待してますが、グランディスの超大型個体飼育で一番厄介であると感じることは幼虫の暴れです。

どれだけ大きく成長しても蛹化前の一暴れで結果が一変する、それがグランディスの飼育です。

また、超大型個体になればなるほど蛹化時や羽化時の不全が高まります。これに関しては種類は問わず、だからこそ飼育レコード個体には価値があると思います。

新年早々Black Dog が跋扈しているような日本ですから、せめて今年の中〜後半は良い出来事が多くあればと祈念しています。


2024.1.4

年末年始の休みにミャンマーグランディス(Yeak血統)の体長測定を行いました。

2023年飼育の90mmUP第一号となる個体はミャンマー産となりました。

飼育方法はいつものとおりGrand-Grow 菌糸カップからGrand-Master 菌糸ビンへと移行する菌種変更リレー飼育によるものです。

尚、使用したGrand-Master のオガの粒度は現在販売しているものと同じもとなります。

さて、今年(2024年)の飼育や採集・観察はどうなるだろうかと思い描いていたのですが、諸事情から飼育に傾注する年になりそうです。

In Through The Out Door

まあそんな感じでしょうか。
いろいろと忙しくなりそうな予感がしています。

追伸
此度の令和6年能登半島地震により被災された方に対し、心よりお見舞い申し上げます。
被災地の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。