Grandシリーズ
当店が道南の食用茸工場へ製造を委託している製品です。
原料は北海道産のブナ100%、安心してお使いいただけます。

Grand-Gt
(ブルー)
Grand-Gt
(レッド)
Grand-Master
(マスター)

当店の菌床ブロック・菌糸ビンに使用し
ている北海道産ブナ材の安全性について


名古屋大などの推計(図-1)

北海道のブナ林の分布(図-2)


 日本におけるブナ林の分布は、北海道南部の黒松内低地以南(図-2の斜線)となっています。北海道産のブナ林の大まかな分布は、図-2の地図上に示すオレンジ色の点がそれとなり、ここでは太枠に示した地域となります。

 今回、福島原発事故後に最も大量の放射性物質が放出されたであろうと思われる3月20日〜4月19日の間に、全国の土壌に沈着した放射性セシウム137の推定濃度図(図-1)が名古屋大などの調査機関により発表されました。

 発表された推定濃度図によると北海道も濃い地域が見られますが、北海道南部の黒松内低地以南(ブナ林群集帯)は殆ど汚染が見られません。

 当店は函館市にありますが、ここ北海道の南部は何回かあった福島原発の爆発時の際は風向きがまったく逆で、田畑や大気中の放射性物質の量は、1960年代の原水爆実験時、あるいはチェルノブイリ事故当時よりも低い数値となっていました。

 今回の放射性セシウム137の推定濃度図の発表でそれが裏付けられた格好となりましたが、津軽海峡には特有の風と潮流が日本海側から太平洋側へと流れています。この風や潮流が道南に汚染をもたらさなかった最大の要因ではと考えています。

 当店の菌床ブロック、菌糸ビンに使用している北海道産ブナ材のオガは、図-2に示しています地域より供給されたものとなります。グランディスオオクワガタはもちろんですが、菌床飼育が可能な多種の飼育に安心してお使いいただける商品となっています。

※幼虫保管・飼育用の発酵マット、「グランド・マット」につきましても使用しているオガは同じです。

2011年11月15日

追記

 上記に示しました全国の土壌に沈着した放射性セシウム137の推定濃度図(図-1)の検証を行う為、北海道が独自に行った土壌調査の結果は以下のリンク内に示されています。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/gjf/dojomonitoring.htm

 北海道庁による道東における土壌測定においては、推定濃度図のような高い値の放射性セシウムなどは一切確認できておりません。(他の試験室の測定結果も同様となっています)

 したがいまして、北海道に関しましては、この推定濃度図における放射性セシウムなどの濃度は、事実とかなりかけ離れたものであると判断しています。(あくまでも「推定」の域であったと言う事です)

 また、道南を含め全道の結果につきましても、ほぼ過去値の範囲内となっています。

2011年11月22日

 菌床ブロックを委託製造している工場へ、使用しているオガの放射能(ヨウ素131、セシウム134、セシウム137)検査についてたずねていましたが、分析検査機関による結果報告が入りましたのでお伝えします。

 ヨウ素131、セシウム134、セシウム137、全て未検出(検出限界値20Bq/Kg)となっています。尚、分析検査年月日は平成23年9月現在のものとなっています。

2011年11月28日


◎文部科学省「北海道の航空機モニタリングの測定結果」より      平成24年7月24日


「ひとり言」より抜粋

 当店では厳選された質の良いブナの生オガと添加剤を使用しています。ブナは北海道産のものを主体とし、添加剤は食品用の物が殆どで家畜飼料用のものは使用しておりません。

 また、オガに使用するブナ材の放射能汚染につきましては、幸いなことに北海道の渡島半島での汚染は殆ど皆無となっています。ですが、未だ福島第一原発の事故は終息しておりません。

 事故より一年半以上が過ぎさり忘れかけている方も多い昨今となっているようですが、壊れた原子炉からは高濃度の放射性物質が今も毎日排出されているのが現状です。

 その為当店では、使用しているオガに関しましてはGe半導体検出器による測定を定期的に行ったものを使用しています。(もちろん北海道南部産ですからすべて基準値以下、未検出となっています。)

 クワガタの飼育はお子さんと一緒に行われている方も多くいらっしゃると思います。また、妊婦さんが近くにいらっしゃるご家庭もあると思います。

 当店で扱っている菌床ブロックや菌糸ビン、添加剤等につきましては、全てにおいて食品としての基準をもとに、もっと言えば10Bq/kg以下を基準に置き、質の良い安全な商品の製造・販売を心がけています。
2012年12月1日

◎放射性物質に対する当店のスタンスについて

 今現在当店では、低線被曝についてのリスクをまず考えています。被曝量についての基本的な考え方は、至極当然ですが、多いより少ないに越したことはありません。

 被曝が人体へ及ぼす影響につきましては、世界的にも周知の事実です。国内においても第五福竜丸(Wikipedia)や東海村JCO臨界事故(Wikipedia)はその最もたるところですが、低線被曝につきましてはまだはっきりとした結論は得られておりません。

 それでもチェルノブイリ事故(Wikipedia)後の経過を垣間見ますと、その影響は長期に渡り、子や孫の代にまで影響する可能性も指摘されています。

 人間はそもそも健康には疎いものです。体を害してから初めてそのありがたさに気づきます。仮に自分が病に犯された場合、独り身であれば自分だけが苦しみますので、自己責任の範囲内である程度は済みます。

 ですが、自分の親族、まして子供や孫が将来病気で苦しむ姿を私は見たくはありません。もし自分がそうなった場合、家族に迷惑は掛けたくはありませんが、やはり負担を強いることになるでしょう。

  将来、低線被曝が害であったと判明した場合、その時点で深刻な状況が予想されますが、未だに判断が付かない事象であれば、極力リスクを回避・軽減することが人としての賢い考え方、生き方であると思います。

 菌床からは、特にオオヒラタケ系の菌を使用したものからは、秋から春にかけてよくキノコが発生しますが、キノコはカリウムに組成が似たセシウムを凝縮することが判っています。

 もしオガが汚染されていれば、菌糸ビンから発生したキノコはおよそ1.5〜2倍のセシウムを凝縮してしまうことになります。

 更にこのキノコが枯れた場合、セシウムはもっと凝縮します。これは汚染地域より収穫された乾燥シイタケの事例を見ても明らかです。

 汚染されたキノコが乾燥しバラバラとなり塵状ともなれば、吸い込む可能性も考えられ、それによって低線被曝に対するリスクが増大することにも成りかねません。

 少なくとも原発事故前の我国は、WHO(世界保健機関)が定めている基準値を元に、食品等からの摂取値を定めていました。(唯一の被爆国でありますので当然とも言えますが)

 2013年3月現在、我国における放射性セシウムの基準値は、一般食品:100Bq/Kg、乳児用食品及び乳製品:50Bq/Kg、水:10Bq/Kg以下となっています。(一般食品は原発事故前のおよそ10倍の数値です)

 カブトやクワガタ用のマットや菌床・産卵木には、残念ながら食品等で定めている基準はありません。あくまでも自己責任において使用するしか無いのが現状です。

  とは言え、例えそれがクワガタ用の菌床やマットであろうとも、数値は低いに越したことはありませんし、それが未検出であれば尚の事良いに決まっています。

 この問題に対する当店のスタンスは、2012年12月1日に記載しました最後の行の通り、原発事故前の食品基準であった10Bq/kg以下を基本に置いています。

 メルトスルーした核燃料が今どのような状況下にあるのか、それは誰にも判りません。世界中の学者や有識者が提唱しているとおり、核燃料の場所が特定出来ない以上、終息させる目処は見出せない、が知見となっいます。

 チェルノブイリ事故は一度の爆発で済みました。ですから、石棺と言った状態に移行させることができましたが、福島第一原発では今も尚、壊れた4基の原子炉建屋から高濃度の放射性物質が毎日排出され続けています。


◎菌床ブロックの放射能(セシウム134,137)検査結果について

 当店で菌床ブロックに使用しているオガの放射能(セシウム134、セシウム137)検査につきましては、オガの製造元で定期的に行い、セシウム134、セシウム137、共に検出限界の20Bq/Kg以下となっています。

 ですが、検出限界の20Bq/Kgはかなり高めな値ですので、独自に菌床ブロックそのものの委託検査を平成2013年2月に行ないました。その結果、セシウム134は未検出、セシウム137は許容誤差の数値をプラスしても2.15Bq/Kg以下となりました。(測定機器によっては未検出となる数値です)

 キノコの類はおよそ1.5〜2倍のセシウムを凝縮しますが、今回測定された数値を倍にしても4.3Bq/Kgです。原発事故前の食品基準であった10Bq/kg以下となりますので、北海道産のオガを使用し菌床栽培された食用キノコは安全であると言えます。

 当然当店の菌床ブロックや菌糸ビンから育ったキノコも安心して食べることができますが、当店は食用キノコを生産している業者ではありません。あくまでもクワガタ用の菌床やマットを販売しているWeb ショップです。

 前記しましたとおり、カブト、クワガタ用のマットや菌床・産卵木等には、放射能(放射性セシウム)の基準がありません。このような状況を鑑み、より一層安心・安全な商品の提供に努めたいと思い、独自に放射能検査を行った次第です。

 尚、セシウム137が微量ながらも検出されましたが、その訳を掻い摘んでご説明したいと思います。まず樹木は土壌より養分や水を吸収しますが、養分と間違え放射性物質も吸収します。北海道の土壌は、過去のチェルノブイリ事故や米ソによる大気圏内核実験の影響で、福島原発の事故前も最高10Bq/Kg前後を測定していた地域がありました。

 今回の結果を見ますと、半減期が短いセシウム134が未検出であることから、過去のチェルノブイリ事故や米ソによる大気圏内核実験によるものが樹木に蓄えられた結果であり、福島原発事故由来のものでは無いと推測されます。

 セシウム137の半減期は30年間と言う長期に渡りますが、樹木に一度蓄えられたセシウム137は長い間放射線を放出し続ける、そのことが立証された結果でもあります。この半減期とは、簡単に言うと半分になることを意味しているだけで、全てが無くなる訳ではありません。今回の測定結果により実際にそのことが垣間見られた、そんな感想を懐いています。

2013年3月11日

◎2014年のクワガタ用菌床・菌糸ビンの安全性(放射能・放射性セシウム)について

 福島原発の事故後より、当店では毎年安全性について検査しています。
今年の検査結果は既に手元にありますが、Ca134、Ca137、共に不検出です。

 当店では2013年に菌床ブロックそのものを検査していました。その結果、北海道の南部では今後も影響が無いと判断しています。(福島原発が再度爆発した場合は別ですが)

 なぜならば、昨年の菌床ブロックの検査ではCa134は検出されませんでした。また、北海道各地の年度別の土壌検査からも検出されておりません。したがいましてこの両方の測定結果より上記の結論に至っています。

 福島原発の爆発当初はガイガーカウンターによりチェックをされていた方も多かったと思いますが、ベクレル値に関しましては当時殆どのガイガーカウンターでは計測不能でした。※ガイガーカウンターは空気中の線量を計測する機器です。

 仮に菌床に使用するオガからガイガーカウンターにより異常な数値が計測されたのならば、それはもうものすごいベクレル値(汚染)であったはずです。

 当店は食菌を扱う業者ではありませんが、放射能に関する対応に関しましては、他社様(食菌業者も含む)と比較しても、事故後より、早く、的確なデータを開示できたと思っています。

 ここからは余談ですが、今現在は産卵木やそれを粉砕したマット、及び発酵マットが気になっています。3年経ちそろそろ巷に使用済みのホダ木が出回りだしている頃だと考えられるからです。

 粉砕マットに一般的なガイガーカウンターを当てもベクレル値は計れません。近年出回っているベクレル値も測定できる高額なガイガーカウンターでさえも、測定基準値の限界値が高く概算値程度であると思っています。

2014年12月3日

◎2015年のクワガタ用菌床・菌糸ビンの安全性(放射能・放射性セシウム)について

 今年の検査結果もCa134、Ca137、共に不検出です。

 昨年も記しましたが、当店では2013年に菌床ブロックそのものを検査し、その時の結果より北海道の南部では今後も影響が無いと判断しています。

 また、福島原発の事故後より既に4年が経過していますので、メルトスルーした燃料が再臨界し爆発でもしない限り、今以上に汚染が急拡大することは無いと考えています。

 福島原発の事故後より4年、北海道南部原産材料の菌床製品等を調査してきましたが、少なくとも当店で扱っている商品に関しましては安全であると判断しています。

 これまでの経緯と今回の結果を踏まえ、これ以上行っても結果は同じであると思われますので、本年をもちまして本調査結果の開示等は終了とさせていただきます。

 ただし、毎年検査結果は入手できる体制となっています。もし何か変化が見られた場合は随時報告したいと思っています。

2015年12月28日
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